Classici giapponesi con furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(一)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(一) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.540 caratteri · 319 schermate
「ねえ、大和屋の旦那。具足町で名高けえものは、清正公様と和泉屋だという位に、江戸中に知れ渡っている御大家だが、失礼ながら随分不取締りだと見えますね。ねえ、そうでしょう。主殺しをするような太てえ奴らに、飯を食わして給金をやって、こうして大切に飼って置くんだからね」
店の者はみんな顔をみあわせた。十右衛門も少し慌てた。
「もし、親分。まあ、お静かに……。この通り往来に近うございますから」
「誰に聞えたって構うもんか。どうせ引廻しの出る家だ」と、半七はせせら笑った。「やい、こいつら。よく聞け。てめえたちは揃いも揃って不埒な奴だ。主殺しを朋輩に持っていながら、知らん顔をして奉公しているという法があると思うか。ええ、嘘をつけ。このなかに主殺しの磔刑野郎がいるということは、俺がちゃんと知っているんだ。多寡が守っ子見たような小女一人のいきさつから、大事の主人を殺すというような、そんな心得ちげえの大それた野郎をこれまで飼って置いたのがそもそもの間ちげえで、ここの主人もよっぽどの明きめくらだ。おれが御歳暮に寒鴉の五、六羽も絞めて来てやるから、黒焼きにして持薬にのめとそう云ってやれ。