Classici giapponesi con furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(六)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(六) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.831 caratteri · 396 schermate
と、文右衛門は云い訳らしく云った。
「そこで、その祭りの前の頃から、おめえの家に若い芸人が泊まっていなかったかね」
「はい。泊まって居りました。しん吉という江戸の落語家でございます」「いつ頃から泊まったね」
「しん吉さんは先月からこの近辺をまわって居りまして、ここでも東屋という茶屋旅籠屋の表二階で三晩ほど打ちました。一座の五人はそれから八王子の方へ行きましたが、しん吉さんは体が少し悪いと云うので、自分だけはあとに残って、先月の晦日から手前共の二階に泊まって居りまして、闇祭りの日の午すぎに、これから一座のあとを追って行くと云って立ちました」
「この宿はずれに友蔵という厄介者がいる筈だが、あれはどうしたな」と、半七はまた訊いた。
「友蔵は無事で居ります。これも先月の晦日ごろでございましょうか、江戸の方へ二、三日遊びに行ったとか申して居りましたが、唯今は帰って居りまして、現にきのうも手前どもの店の前を通りました。博奕にでも勝ったと見えまして、それから女郎屋へまいって景気よく飲んで騒いでいたとか申します」
「鵜でも売れたのだろう」と、半七は笑った。
「いえ、鵜はまだ売れません。