Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅにっき

朱日記

泉 鏡花

Leggi 朱日記 (しゅにっき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.583 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

はてな、他のものなら珍らしゅうござりませぬ。この児に限って、悪戯をして、課業中、席から追出されるような事はあるまいが、どうしたものじゃ。……寒いで、まあ、当りなさいと、炉の縁へ坐らせまして、手前も胡坐を掻いて、火をほじりほじり、仔細を聞きましても、何も言わずに、恍惚したように鬱込みまして、あの可愛げに掻合せた美しい襟に、白う、そのふっくらとした顋を附着けて、頻りとその懐中を覗込みますのを、じろじろ見ますと、浅葱の襦袢が開けまするまで、艶々露も垂れるげな、紅を溶いて玉にしたようなものを、溢れまするほど、な、貴方様。」

「むむそう。」

と考えるようにして、雑所はまた頷く。

「手前、御存じの少々近視眼で。それへこう、霞が掛りました工合に、薄い綺麗な紙に包んで持っているのを、何か干菓子ででもあろうかと存じました処。」

「茱萸だ。」と云って雑所は居直る。話がここへ運ぶのを待構えた体であった。

「で、ござりまするな。目覚める木の実で、いや、小児が夢中になるのも道理でござります。」と感心した様子に源助は云うのであった。

青梅もまだ苦い頃、やがて、李でも色づかぬ中は、実際苺と聞けば、小蕪のように干乾びた青い葉を束ねて売る、黄色な実だ、と思っている、こうした雪国では、蒼空の下に、白い日で暖く蒸す茱萸の実の、枝も撓々な処など、大人