Classici giapponesi con furigana
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あしたはメーデー
槇村浩詩集
槙村 浩
Leggi 槇村浩詩集 (あしたはメーデー) di 槙村 浩 (まきむらこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.095 caratteri · 51 schermate
密閉した中世の王宮のような
天窓に向いて
こけた、美しい、青ざめた頬をほてらせ
ひょうひょうと口笛をふいた
タクトに合わせて
私はぢっと朽ちた床板をふみならしながら
しめっぽい円天井の破風に譜のない歌を聞き
敷石にひゞく同志の調べを爽やかに身近かに感じた
―――朝やけの空仰げ 勝利近づけり
―――搾取なき自由の土地 戦い取らん
―――われら若き兵士 プロレタリアの
離れた
石廊のかなたで
なぜとなく
私はうっとりと聞き入った
それは恐れを知らぬ少年のような、明朗な自由の歌だった
看守の声も、敷石のきしみも
窓越しの裁断機や鋸の歌も
すべての響きが工場の塀越しに消えていった
―――その塀はこんなにも低かった!
若いボルセヴィキの吹くコンツモールの曲は
コンクリの高壁を越えてひろ/″\と谺した
それは夏の朗らかな幽囚の青空に、いつまでもいつまでも響いていた………