Classici giapponesi con furigana
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 148.519 caratteri · 296 schermate
※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)花
という感じで、あらわれるとすぐに消えたが、それはいかにもはっきりと、彼の心の内部をあらわしているようにみえた。
「そのくらいのことで、船岡どのがお困りとも思われないが」と兵部は云った、「この私にできることなら、お役に立ちましょう」
「こなたさま以外にはお願いできません、無届け出府のことをよろしくおたのみ申します」
「いいでしょう」
「まことに、女というものには手を焼きます」
「いかにも」――と兵部は皮肉に云った、「ことに船岡どのはな」
「これはお言葉でございます」
「聞いておるぞ」
「私は人が好いものですから」と甲斐は云った、「他人の艶ごとまでかぶせられるようで、いつもよく迷惑をいたします」
「さもあろう、さもあろう」
兵部はちょっと声をあげて笑った。甲斐は甲斐で、微笑していた。
※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)花
その朝、――宇乃は丹三郎に呼ばれて、これから良源院へゆくのだ、ということを聞かされた。
宇乃は「はい」といった。
「私は、母や私は」と丹三郎はせきこんで云った、「もっとながく、いつまでもお世話をするつもりだった、そのようにお願いもしたのだが、それでは貴女たちのために悪いらしい、此処にいては貴女たちのためにならないのだ」