Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Leggi 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.573 caratteri · 178 schermate

Aozora Bunko

「ところで、お前の方の調べはどうなったんだ。板倉屋と棟梁の佐太郎を怨んでいる者の見当でもついたのか」

平次は話題を変えました。三日前に八五郎を深川へやったのは、お萩を見張らせるためではなくて、板倉屋の毒殺事件を調べさせ、佐太郎を殺した下手人を挙げさせるのが目的だったのです。

「困ったことに、それが少しもわかりませんよ。板倉屋の主人万兵衛は年甲斐もなく女癖が悪く、三年前に内儀が死んでからは、後添えも貰わずに乱行つづきですが、金がうんとあって太っ腹で、人に怨まれるような人間じゃありません。尤もあの身上はまともな廻船間屋で三年や五年にできるわけはないから、内々抜け荷でも扱っているんじゃないか――とこれはやきもち半分の町内の評判ですがね」

「抜け荷か」

「それに女癖の悪いことは深川一番で、妾のお常なんかどこの馬の骨ともわかりゃしませんよ。いかもの喰いの万兵衛が、夜鷹か何かの一番丈夫で脂臭くて、ブヨブヨしたのを拾って来たんだろうという噂ですが、近頃その小汚いのに嫌気がさしたようで、出すとか出るとかブスブス燻っているそうです。尤もあのお常がまた大変な女で、少し毛並の良い雄を見ると、すぐ尻尾を振って絡み付く癖があるんだっていいますが」