Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 154.788 caratteri · 299 schermate

Aozora Bunko

そして決定の付かぬままに、食堂へ行って相変らず一人っきりで、ボソボソと夕食を認めたのであったが、その夜の食事のなんと殊に、蝋を噛むように不味かったことであろうか。一口食っては考え、考えながらまたフォークを動かし、どう処置したらいいかに考えあぐね切っていたのであったが、やはりホセの言ったことの一部は事実であった。

ガルボは悲哀に噛み付かれたのであった。悲哀に噛み付かれたという以上は、もちろん妻が怒りのために悲哀を嗾けたに違いなく、妻がそれほどまでに怒ったということは、やはりガルボが身分をも弁えず、妻に無礼を申し込んだと見るの外はなく、してみるとホセの言ったことは言葉はがさつであったが、まんざら根も葉もない偽りを持ち込んで来たということにはならないのであった。まんざら偽りでないということになってくると……妻はやはり……悲哀と……何らかの関係が……?

私はがらりとフォークとナイフを投げ棄てた。あの冷たいまでに艶美な妻が、あろうことかあるまいことか! そんな汚らわしい真似をしていると考えると、眼の前が真っ暗になったような気持がして、思わず私は眩々っとした。