Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 154.788 caratteri · 299 schermate

Aozora Bunko

心では浅ましいと恥じつつも、この醜い関係をいかにしても断ち切ることができなくなってくるのです。なぜ土耳古皇帝は発見次第この犬の撲殺を命じられたか! この犬を愛玩した宮女をただちに死刑に処されたか! そしてアレキサンドリア総督もこの犬の撲殺を命じたか! その理由がこれで貴方にもおわかりになりましたでしょう。お飼いになった犬の悲哀は実にこういう種類の犬だったのです。そして犬商フリオ・ベナビデスという男は、その偏執狂的な陰惨な半生を実にこういう犬の研究に没頭して、ひそかにこれを売り捌いていた男なのです。なぜ彼がこういう忌まわしい仕事に血道を挙げていたか? もちろんこれはベナビデスから直接聞いたわけでもなければ、また聞いたからとて彼がそうではないと言い切ってしまえば、世間も法律もそれで立派に通ることなのですから、ベナビデスはおそらく否認してしまうでしょうが、私はこれをこういう風に解釈していますのです。第一の彼の目的はいわば人の弱点に付け込んだこういう犬を売るということによって、濡れ手に粟のごとき莫大な利益を納めることができるからなのです。早い話がこの犬の特性なぞを、何にも御存知ない時でさえ、この珍しい形の犬をお求めになるために、貴方や奥様は十九万ペセタという莫大な代価を彼にお払いになったではありませんか。