Classici giapponesi con furigana
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いんじゅうトリステサ
橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 154.788 caratteri · 299 schermate
て、どこから手に入れたかを根掘り葉掘り穿鑿したが、
「意地が悪いようですけれど、私教えて上げませんでしたのよ。だってアルテスの夫人ったら、この前あんな意地の悪い真似をなすったんですもの、今度は私仇を討って上げなくてはね……」なぞとさも楽しそうに微笑んでいるのであった。が、ごく親しい三、四人の友達だけには、せがまれて決して人には洩らさないという約束の下にプラツア・デ・カタルニア街の犬商を教えてやった……というのであったが、数日たって私が銀行から帰って来ると、
「面白い話がありますのよ」と小娘のように顔を輝かせながら、妻は書斎へはいって来たのであった。
今外出先から帰って来たところと見えて、今日もまた象牙骨の伊達扇を持って、純西班牙風に装いを凝らしていたが、その楚々たる風姿のなんとまた妻の身体に似つかわしいことであったろうか。
「ロデスの夫人とグラナドスの夫人御存知でしょう? あの方たちわざわざ買いにいらしたのに、いくらお金を出すからと仰っても、どうしても売ってもらえなかったんですってよ」
「あの時も手許にもう一匹しかないと言ってたから、全部売り切れてしまったんじゃないのかね?」