Classici giapponesi con furigana
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ぶそうせるしがい
武装せる市街
黒島 伝治
Leggi 武装せる市街 (ぶそうせるしがい) di 黒島 伝治 (くろしまでんじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 115.959 caratteri · 234 schermate
五
そして葬列は林へ、山へと近づいて行った。しかし、林へ這入ってしまうまでには、まだ、もう一つの村があった。
村のたむろ所には巡警のたまりがあった。
行儀正しくあとにつゞいている粗麻の喪主と、泣き女はくたびれると、欠伸をして変に笑った。それが一人の巡警の眼にとまった。
そこで、葬列が村の屯所の前にさしかゝった時、状態が急に変化した。棺車は停止を命じられた。
銃と剣をつけた巡警は、車を取りまいた。
棺桶を蔽う天蓋や、黒い幕は引きめくられた。桶の蓋はあけられた。蓋の下は死屍でなく、鉄砲と手榴弾が、ずっしりと、いっぱいに詰めこまれてあった……。
「うへエ!」
山崎はそんなことをも知っていた。内川は人の意表に出る男だ。
五
十王殿附近に、汚ない、ややこしい、褌から汁が出るような街がある。
幹太郎はそこの親爺の家に住んでいた。
そこには、彼の二人の親と、母親のない一人の子供と、二人の妹が住んでいた。彼は、そこから、商埠地の街をはすかいに通りぬけて工場へ通った。
「あの、よぼよぼのじいさんは日本人ですか?」
邦人達は、黄白の眼が曇った竹三郎のことを、知りあいの支那人からきかされると、