Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あぶらじごく

油地獄

斎藤 緑雨

Leggi 油地獄 (あぶらじごく) di 斎藤 緑雨 (さいとうりょくう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.624 caratteri · 69 schermate

Aozora Bunko

所がよその座敷へ出て居る事、悪い時に来たものとそろり/\元の路へ帰る向うに、代地の方から箱丁に送られて橋を下る芸者は、どうやら小歌らしい趣きがあるので、さては今の声は別人か、それかこれかと摺れ違うように近づくと、幸いなるかな橋の街燈に顔を見合せて、目賀田さんと向うから呼懸けた。

どこへ入来るのと問われて、あすこへ行こうと思ったがと淀文の方を向て見せれば、そう、入来いな儂も今明いて来た所ですから、今日は早いお客さまと告げるに、そのまゝ貞之進は四五間連立って行ったが、会でもあるようだと云ったので小歌は立留り、それじゃアあなたには騒々敷でしょう、春泉へ行って御覧なさいなと云れて、その春泉に馴染はないけれども、杖にも柱にも小歌があれば心丈夫と、そんならと言懸けたのがもはや認めた詞で、小歌はわざと遅れて来る箱丁を顧み、安どんこれから春泉へ行くからね、家へちょっとそう云って置てお呉れと云えば、はいと箱丁はすぐに新道の角を曲った。小歌は近頃小紋織とかいう御召の袷、色は藍気鼠、黒の唐繻子の帯を締て、下駄は黒塗の小町とかいうもの、それと倶に歩く