Classici giapponesi con furigana
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あさまふんかこう
浅間噴火口
豊島 与志雄
Leggi 浅間噴火口 (あさまふんかこう) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.938 caratteri · 24 schermate
、自分をここの支配人にしてみる勇気はないかと云い切った。ひとつ考えてみようかな、と江原はごまかした。
「是非考えてみて下さい。そして勇気です、物事は勇気です。」と李は独り肯いてみせた。
李に関するそういう話が、なおいろいろと出た。正枝の方でも、李の逸話を少しした。そして二人は旧知のように話しあったが、ふと、言葉が途切れると、李の映像が大きく浮んでき、三日も四日も何処で何をしてるかと再び心配になった。
「普通のアパートでしたら、止宿人は全く自由でしょうけれど、私共では、よその大事な息子さん達をお預りしてるという気持から、殊に厳重にしておりますし、李さんもそれはよく知っておる筈ですが……。」
「それに、先程申したように、別所君と一緒に、或は別々かも知れませんが、同時に居なくなったということがなんだか、気懸りです。」
別所の神経質な弱々しい人柄と並べると、李の秀才型ではあるが一風変った性格が、いつしか兇悪な影をも帯びてくるようだった。それかといって、警察の力をかりるには、李に思想上の悪傾向にないとしても、特高係のたまの来訪や半島出身者という点からして、憚られるものがあった。