Classici giapponesi con furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Leggi 湯島詣 (ゆしまもうで) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.004 caratteri · 122 schermate
四
なのを二ツずつ貰って食べる、帰ると三味線のお温習をして、そのまま下方の稽古に遣られる。直ぐに踊の師匠に打ちのめされるんだ。生疵の絶間もない位、夜はというと座敷を廻り歩いちゃあ、年上の奴に突飛ばされて、仰向けに倒れると見っともないといって頬板を打たれたもんだ、何のためだ、同じ我々同胞の中へ生れて来て、一方は髯を生して馬車に乗った奴に尊敬される、一方は客とさえいやあ馬の骨にまで、その笛をもって、その踊をもって、勤めるんです、この間に処して板挟となった、神月たるもの、宜しく彼を棄ててこれを救うべしじゃないか。どうだね、殊に親も兄弟も叔父叔母もない。ただ手足と、顔と、綾羅錦繍と、三味線と冷酒と踊とのみあって存する、あわれな孤児をどうするんです、ねえ君、そこは男子の意地だ。」と若い人は意気頗る昂った。
柳沢は冷然として、
「あらず、そういう意地は、鳶の者も持ってるじゃあないか。」
四
この折から譬えば荒滝をずたずたに切って落すような、がッがッという響がした。この音は校舎の奥の方より遥に轟き来って、床下を決して戸外へ抜けたのである。
先刻からわざと笑顔を装いながら、何か澄まないらしい色が見えて、ほとんど茫然したかのごとく、柳沢と竜田の論ずる処を聴いていた文学士は、太くこれを感じた様子で、