Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Leggi 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.045 caratteri · 185 schermate
また現にその方言があったため古来不明な植物が明らかとなり重要な発見として世に浮かび出たものにアズサがある。すなわちこの方言があったためアズサの真物がはじめて判かり、同時に梓をアズサとしていた旧来の誤りが是正せられた。このアズサはわが本草家達が誤り呼んでいるアカメガシワでは決してなく、それはカバノキ属のヨグソミネバリであった。昔この樹で弓を作り信州飛州から朝廷に貢したものだ。梓は日本にはない支那特産の樹木でキササゲ属に属し、トウキササゲ(私の命名)と呼ぶものである。もしもアズサの方言がなかったならばこの問題は遂に解けずに終わったのであろう。そしてこれを証明決定したのは故白井光太郎博士の功績であった。
かの『古今集』の歌の「深山には霰降るらし外山なるまさきのかづら色づきにけり」にあるマサキノカズラも、今日八丈島等に昔ながらのその方言が残っていたればこそそれがテイカカズラである事が判った。それ迄はこのマサキノカズラをツルマサキだと間違えていた。このツルマサキには敢て紅葉は出来ぬが、テイカカズラには濃赤色の紅葉がその緑葉間に交り生ずる。
このように植物の方言は大分大切な役割りをもっているので、決してそれを忽諸に附してはならない。