Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 174.521 caratteri · 344 schermate
ヴィタミン剤も精製されすぎていなくて、コンプレックスの多いものの方がいいということになって来ている由。よくわかりませんが、そんな風な話しでした。では又。
お大事に。疲れを。
六月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
六月十一日
さて、こんにちは。きょうは十一日で日曜日よ。いま午前十一時半。さっき国、咲、太郎一連隊が出発したところです。あと、ざっと掃除して顔を洗って、髪結って、出来たてのところで一服というところを、こうして書きだしました。全く、いまこそ煙草のむべきところよ。三日に来て例のとおり大騒動いたしましたが、今度はね、その眼の下で芸当を演じたことが計らず曝露して、しんからいやになりはてながら、慎重にかまえ、例の身勝手鈍感の方はそれと気づかず、つまらなく文句云ったり、亭主風をふかせ、それをきいているあいての心は百里もあっちにあって、大したことでした。寿の引越しのときもわたしはここに居りません。実の妹が皆と一緒に食事もしないで、引越しさわぎをしなければならないのを私が見て黙って居られません。しかし、もし七月に入り咲が来られなければ、国に開成山へでも行って貰ってわたしが手つだいましょう。