Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate

Aozora Bunko

これからは益※(二の字点、1-2-22)パッチリです。

読書は又肩をすくめて。ヨンジュウ八マイ(頁)。しかし私はあの「三月の第四日曜」の男の子のその後の運命を近頃現代の少年の運命としてひどく心をひかれて居ります。少年の犯罪が激増しているということは心を痛ましめます、彼等の訴えが耳に響いて来ます。その響はこのささやかなヨンジュウ八マイのなかにつよくつよく反響いたします、人間の心の代償は誰からも払われないということは。

私の創作的アペタイトは、「第四日曜」の男の子の顔つきを髣髴といたします。本当にいろいろのことにふれ、いろいろの心にふれたいと思います。

――○――

達ちゃんかえって来て何とうれしいでしょう。きょう、「よくかえって来たね」とおっしゃいましたね。「一九三二年の春」という小説の終りの唯一の小説らしい言葉を突然思いおこしました。昔のひとはこの感情を「よくぞかえりつるものかな」と表現しました。本当によくかえって来ました。いつ頃うちへかえるのでしょうね。お祝に私がゆかない代り、あなたと二人の名で、この間お送りしただけお送りしておきましょう。