Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate
五月五日
中途半端な都市というものの生活のシニシズムというものは。首都なればこそ水の憂いもというようね。明日は五月五日。きれいな濃紫の菖蒲の花を飾ります。
五月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
五月五日 第三十三信(きのうのは二信ね)
三日づけのお手紙けさつきました。これでなみの調子になりました。
「暦」や「素足の娘」およみになったら又いろいろ感想がおありになって面白いでしょうと思われます。栄さんのように持味と話しのうまさで、自然かくひとの到達したところとその逆のものとの関係がはっきり感じられて面白いと思います、本気で云えば面白いどころか、こわいし、自分がそうだったらどうだろうと思わせられるものではありますが。「素足の娘」についてもいろいろの印象があります、およみになってからまた。
私のこの頃、かくのは感想と評論ですが、この頃のは随筆風ではないの。自分でも本にでもすれば、こんどはきっとしゃんと評論として押し出した題をつけるでしょうと思います。随分勉強してかいているのですもの。そういう実質の仕事しているのですから、その限りでの自信もありますから。