Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate
そうでしょう? 今に、私は益※(二の字点、1-2-22)ベソをかきながらよろこぶようになってゆくでしょう。
さて、暑いこと。十年来に三十五度になったそうですから。今この机の上の寒暖計は三三度です、九一度ね。下はどの位かしら、面白いからくらべて見ましょう、風がふいても熱風です。
二十日には口が渇いてお苦しそうでした。暑気で体から何かがしぼりとられたようなお顔の色でした。疲れたでしょう? 本当に、あつい番茶でもさア、とのませてあげたいと思いました。私の汗は玉と云おうか大雨の如しと云おうか。それでも、やっぱり私はあついお茶やおつゆをのみます、あついものをたべると、汗はひどいひどい有様でも体がダルくならないの、これは妙です、ですから、うちはその点禅坊主の方式にしたがっているわけです。暑いときの熱いものは極めて爽快です。そして、出来るだけ早くねて、窓あけて。あなたはユリが又逆戻りしそうだと御心配ですが、それは大丈夫よ、自分の気分がわるくて、能率の低下がわかっているのだから。
ところが、二十日の日は思いがけないことがおこりました。あれから、理研の文化映画の試写へまわって、久しぶりで面白いのを見て、夕飯をうちでたべ、そろそろ寝仕度にかかろうとしていたら(十時ごろ)戸台さんの友人から電話で、盲腸だというの、入院するのに