Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate
八月二十六日
八月二十五日 第五十九信
八月二十一日朝づけのお手紙。ありがとう。不順な天気ね、もう二百十日の先ぶれの風が吹いて来ました。今年は六つ本がまとまる筈なのですが。私としてはまとまることを希望し且つそのようにやってゆくしかないわけですけれど。
あらあらマア、この夕立! 大さわぎしてあっちこっちで洗濯ものをとりこんでいます、でも気持がいいこと。この手紙をかき終ったら、冨美子が女子大というところを見たいというからつれてゆくところです。丁度夕立の間やみになって。
冨美子は、あれから遊覧バスにのって一日東京見物をし、きのうは渋谷の海軍館と三越とを見物。きょうは女大。明日は一日鎌倉、江の島へ出かけます。二十七日は翌日立ちますから夜夕飯をたべにつれて行ってやって、伊東やで本立てを記念にかってやることにしました。
島田へはきょう手紙かきました。あたりまえの手紙。そして冨美子のかえるときお母さんのおびあげ、友ちゃんの半エリ、達ちゃんのかみそりの刃をとぐもの、ことづけます。これからも、これまでどおりしてゆくことは致しますから御安心下さい。私が心をくばるのは、何か云いわけのような意味からでないことさえわかっていて下さればいいと思います。