Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate
決して所謂頭のよさなどという皮相のものではありません。
小説を、どういう心の状態でかくでしょうか。昔かいたときは、あるテーマにうたれて、その一筋をたどってかいて行って、自分にわかっていたのは、そのテーマの範囲だけでした。しかし今は、自分として解決したところに立ってかいているような気がします。勿論作家は解決したところに立って(何かの形で)かくのではあるが、何というかしら、心理の解決に到った道筋をまた逆にねばって戻ってあの小路この小道という風に歩かないのね。これは問題であると思います。
幸田露伴という人は、紅葉と対立して一つの理想を人生と文学とにもった男で、この頃の爺さんぶりなどなかなか立派です。その露伴が、いい人柄でいて何故小説はかかなくなったでしょう。一種の哲人になって、何故作家でなくなったでしょう。
バックが、あの「心の誇り」のような限界をもちつつ何故あなたにも評価される価値をもち得ているのでしょう。非常に複雑な問題がここに私についての具体性としてかくされていると思います。
ずっと婦人作家のことかいて来て、いろいろ考えます。そしてね、十一月の小説から少くともこの問題を、作品をかいてゆく現実のなかで自身に向って追究しようというわけです。