Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate
二月二十四日
どうぞ御元気で。あったかいようで風はさむいことね。西日が右の顔半面にさして、不安です。でもお客にせめこまれる心配のないのは何よりです。ではこんな紙で御免下さい。よみかえして見ていかにも塵っぽいガタガタ図書館での手紙らしくて可笑しくなりました。これも御座興でしょう。
二月二十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
二月二十四日 第十七信
十八日にね、一枚ばかり手紙かきかけて居りました。それにはこうかいてあります、
ひどい風ですね、きょうは紀を夕飯によんだので、買物をしに出かけて、ビリアードの横を入って見たら、ふとんが干されて風にふかれて居りました。けさはずっと勉強していて、その間に云々と目のかわきの苦しさを訴えて居ります。本当にひどいかわきつづきでした。
森長さん二十二日でしたか? それとも三日でしたか。ともかく、今は漸々ほっとなりました。
忘れていられる時間が一日のうちに出来て、何と頭が楽になったでしょう。
写真かえって参りました。割合早くかえって来たのも分るようでもあり、何だかというようなところもあり。
きのうきょうで『文芸』のを終りました。