Classici giapponesi con furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate
二十七
そのころからくらべると、希望も目的も感情もまったく違ってきた。「行田文学」も廃刊した。文学に集まった友の群れも離散した。かれ自身にしても、文学書類を読むよりも、絵画の写生をしたり、音楽の譜の本を集めてオルガンを鳴らしてみたりすることが多くなった。それに、行田にもそうたびたびは行きたくなくなった。かれは月の中ごろに蒲団と本箱とを羽生の寺から運んで来た。
二十七
「喜平さんな、とんでもねえこんだッてなア」
「ほんにさア、今朝行く時、己アでっくわしただアよ、網イ持って行くから、この寒いのに日振りに行くけえ、ご苦労なこっちゃなアッて挨拶しただアよ。わからねえもんただよなア」
「どうしてまアそんなことになったんだんべい?」
「ほんにさ、あすこは掘切で、なんでもねえところだがなア」
「いったいどこだな」
「そら、あの西の勘三さんの田ン中の掘切で死ねていたんだッてよ。泥深い中に体が半分突っささったまま、首イこうたれてつめたくなったんだッてよ」
「あっけねえこんだなア」
「今日ははア、御賽日だッてに。これもはア、そういう縁を持って生まれて来たんだんべい」
「わしらもはア、この春ア、日振りなんぞはよすべいよ」