Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

三十八

足の裏が黒かった。

清三はざるを二杯、天ぷらを一杯食って、ビールを一本飲んだ。酔いが回って来ると、少し元気がついた。

「帰ろう。小畑や加藤を訪問したッてしかたがない」

懐から財布を出して勘定をした。やがて雑踏の中を停車場に急いで行くかれの姿が見られた。

三十八

荻生さんが和尚さんを訪ねて次のような話をした。

「どうも困りますんですがな」

と荻生さんが例の人のいい調子で、さも心配だという顔をすると、

「それは困りますな」

と和尚さんも言った。

「どうも思うようにいかんもんですから、ついそういうことになるんでしょうけれど……」

「校長からお聞きですか」

「いいえ、校長からじかに聞いたというわけでもないんですけれど……借金もできたようですし、それに清三君が宿直室にいると、女がぞろぞろやって来るんだッて言いますからねえ」

「いったい、あそこは風儀が悪いところですからなア」

「ずいぶんおもしろいんですッて……清三君一人でいると、学校の裏の垣根のところから、声をかけたり、わざと土塊をほうり込んだりするんですッて。そうして誰もいないと、庭から回ってはいって来るんだそうです」

「そして、その中に誰か相手ができてるんですか」