Classici giapponesi con furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate
「あの古城ッていう人はここの士族だッていうじゃないか」
「そうだッて……。だから、賛成員にするのはわけはないさ」
ちょうど清三が弥勒に出るようになった時なので、かれがまずその寺を訪問する責任を仲間から負わせられた。
その夜、「行田文学」の話が出ると、郁治が、
「寄ってみたかね?」
「あいにく、雨に会っちゃッたものだから」
「そうだったね」
「今度行ったら一つ寄ってみよう」
「そういえば、今日荻生君が羽生に行ったが会わなかったかねえ」
「荻生君が?」と清三は珍しがる。
荻生君というのは、やはりその仲間で、熊谷の郵便局に出ている同じ町の料理店の子息さんである。今度羽生局に勤めることになって、今車で行くというところを郁治は町の角で会った。
「これからずッと長く勤めているのかしら」
「むろんそうだろう。羽生の局をやっているのは荻生君の親類だから」
「それはいいな」
「君の話相手ができて、いいと僕も思ったよ」
「でも、そんなに親しくはないけれど……」
「じき親しくなるよ、ああいうやさしい人だもの……」
そこにしげ子が「昼間こしらえたのですから、まずくなりましたけれど……」とお萩餅を運んで、茶をさして来た。