Classici giapponesi con furigana
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
Leggi 私本太平記 (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.638 caratteri · 233 schermate
と、農本の倫理をのべ、労働の尊重も説いている。
また。
“代、下れりとて、みづからを賤しむべからず。天地の始めは、今日を始めとする理あり”
ともいって、人間は創造者だ、いつも現実の非に屈せず、今日を以て始めとするほどな情熱がなければ、新しい歴史は生まれない、と力説する。
すべて、大義を一義におく。
国のためには一切を捨てよという。それは虚無でない。犠牲と愛情に生きることだ。滅私奉公だ。と親房はそこをわけて強調する。――それはあたかも革命をこころざす今日の行動主義者の口吻ともどこか似かようところがあった。右から出ても左から発足しても、まろい環の或る接合点では、究極、ひとつに合致してしまう。人の理論や歩みとは関係なく、なにかどうにもならない人類社会の原則の環みたいな道理がほかにあるのかもしれない。
とにかくそんな北畠親房であったから、吉野にいても全国に目をくばって、とくに京都奪回には、一念をそそいでいた。
「やれうれし、都のさまは案の定、だんだんと我が思うつぼにはまってくる」
新幕府下の武士のおごり、奢侈淫楽の風、また勝者同士の軋轢など、どれ一つといえ、彼の眼からはほくそ笑まれるものでしかない。