Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かぜのまたさぶろう

童話集 風の又三郎

宮沢 賢治

Leggi 童話集 風の又三郎 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.657 caratteri · 113 schermate

Aozora Bunko

馬もひひんと鳴いています。

「おおむぞやな。な。なんぼが泣いだがな。そのわろは金山掘りのわろだな。さあさあみんな団子たべろ。食べろ。な、今こっちを焼ぐがらな。全体どこまで行ってだった。」

「笹長根のおり口だ。」と一郎のにいさんが答えました。

「あぶないがった。あぶないがった。向こうさ降りだら馬も人もそれっ切りだったぞ。さあ嘉助、団子食べろ。このわろもたべろ。さあさあ、こいづも食べろ。」

「おじいさん。馬置いでくるが。」と一郎のにいさんが言いました。

「うんうん。牧夫来るどまだやがましがらな、したども、も少し待で。またすぐ晴れる。ああ心配した。おれも虎こ山の下まで行って見で来た。はあ、まんつよがった。雨も晴れる。」

「けさほんとに天気よがったのにな。」

「うん。またよぐなるさ、あ、雨漏って来たな。」

一郎のにいさんが出て行きました。天井がガサガサガサガサ言います。おじいさんが笑いながらそれを見上げました。

にいさんがまたはいって来ました。

「おじいさん。明るぐなった。雨あ霽れだ。」

「うんうん、そうが。さあみんなよっく火にあだれ、おらまた草刈るがらな。」

霧がふっと切れました。