Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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びしょうじょいちばんのり

美少女一番乗り

山本 周五郎

Leggi 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 73.583 caratteri · 149 schermate

Aozora Bunko

六

「おまえの家に隠れているよ、乳母はおれをかくまってくれるだろう、――だが金之助、内証にしてくれるだろうな」

「そのことなら心配いりません」

金之助は腹帯を解きながらさげすむようにいった。

「あなたが頼まなくとも旦那様のために秘密を守ります――こんなことがもしわかったら、恐らく旦那様は生きてはいらっしゃらぬでしょうから!」

六

「――誰です」

おむらは夜具をはねて起直った。裏口から誰か忍び込んで来る気配がしたのである。

「誰です、お奈々さんか」

「…………」

返事がない、おむらは静かに起上がると、手燭をつけて気丈にも厨へ入って行った、――見るとそこに槍足軽の小具足を着けた者が立っている、見覚えのある武装だ。

「おや、金之助ではないか」

「しッ、おれだ、乳母おれだ」

陣笠を脱いで、ふるえながら上がって来たのは慶太郎であった、おむらはあっと驚いて、

「まあ、若様」

「大きな声を出すな、み、水をくれ」

「どう遊ばしたのでございますか、今時分そんな姿をなすって」

「なに、父上、父上にちょっと」

と慶太郎は冷や汗を拭きながら、「つまらぬことで叱られたのだ。それで、しばらく、ここにかくまって貰おうと思って来たのだ。