Classici giapponesi con furigana
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Leggi 花も刀も (はなもかたなも) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.364 caratteri · 178 schermate
というのであった。
「やめろと仰しゃるのですか」幹太郎は思わず問い返した。おそらく顔色が変ったであろう。彼は屹と頼母の顔をみつめながら、云った、「理由は金杉の家のことですか」
「いや、そうではない」
頼母はさりげなく云った。
「お勝手向の都合で、本邸のほうから千葉先生門下の上位者を、師範として呼ぶことになったのだ」
「金杉の家のことなら釈明させてもらいたいのです」と、幹太郎は云った、「私も富原さんからうかがうまでは知りませんでした、話を聞いてすぐにゆき、噂の虚実をたしかめようとしたのですが、女は家を出ていってしまいました」
「そのこととは無関係だ」
「いや、どうぞ聞いて下さい」と、幹太郎は云った。
彼はお豊のことを詳しく、残らず話した。頼母はしまいまで聞いていたし、その眼には同情の色さえあらわれたようであった。それに力を得て、幹太郎は自分の身の上も語った。不遇に死んだ父のこと。仕送りをしなければならない故郷の母や妹たちのことまで――そこまで話すのは苦痛であり恥ずかしかったが、事実、母や妹たちのためにも、現在の扶持から放れたくなかったのである。
「私は秋の総試合に相当いい成績をあげる自信があります、ことによると二人は勝ちぬくかもしれません」