Classici giapponesi con furigana
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Leggi 花も刀も (はなもかたなも) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.364 caratteri · 178 schermate
ただ、皮膚の色が陶器のように白く冴えてきたのと、ひっ詰めにうしろで束ねた漆黒の(少し多すぎる)髪毛とが、その病気の特徴をあらわしているようであった。
唇は傷口のように赤く、眼はまえよりも大きくなり、黒眼が濡れたようなうるみを帯びていた。
「久しぶりで晩の御飯をいっしょに喰べたいんだけれど、あがって下さる」
「ながくはいられないんだ」
「きみが悪ければいいんですよ」
「病気なんかは平気だが、おそくなると道場がやかましいんだ」
お豊は「そんなに手間はとらせない」と云って、手を叩いた。
あがって来た小女(お光という名であった)に、符牒のような言葉で註文を命じてから「あなたはまだ酒は飲まないのか」と訊いた。深喜は頷いた。「相変らずね」と云って、お豊は小女を去らせ、いたずらそうな上眼づかいに深喜を見て「それじゃあまだ遊びにもいらっしゃらないんでしょ」と云った。身分が違うよ、と彼は眼をそらした。遊びにゆくような時間もなし、金もありやしない。あら、千葉道場の四天王でもですか。ばかな、四天王なんていうものがあるものか。知ってますよ、三羽烏に四天王、千葉道場ではその七人が柱石だって、世間では云ってますわ、とお豊が自慢そうに云った。