Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

改心入道の働き

「ハッハハハハ。ハッハハハハ。花岡の奴」

「おいおい」

「笑ってばかりいやがる」

「ハッハハハハ。まあ、待ってくれ。あんまりおかしくて横っ腹が痛いや」

と尾沢生はからだをよじのばして、

「物置きの中へ締めこまれやがった。関さんは鍵をかってしまった」

とそのとおりの手まねをした。

「それはうまい」

「大成功だ」

と横田生と篠崎生が喜んだ。他の数名は顔をみあわせた。舌を出したものもあった。

不良組の三人がなお話しつづけているところへ、正三君が戸口にあらわれて、教室の中をみまわした。照彦様を探しにきたのだが、いないので、そのまま踵をめぐらした。

「おい、正三位!」

「…………」

「おいおい。内藤正三位、花岡の家来」

と尾沢生は戸口まで追っていった。

「…………」

「内藤君」

「なんだ?」

と正三君は初めて答えた。

「きみはだれを探している?」

「だれでもいい」

「それなら勝手にしたまえ。花岡君のいるところなら、僕だけ知っているんだけれど」

と尾沢生はわざとおだやかにいって引き返した。

「おもしろいおもしろい」

と横田篠崎の両名が調子づいて手をたたいた。他の連中も、

「探したってわからない」