Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.597 caratteri · 289 schermate
七
「一千二百三十五番の花籤は売れ残って帰って来ましたよ、当りはありません」
何ということでしょう、お品は呆然として、しばらくは書留役の顔を眺めておりました。
七
「親分、これは一体どうしたわけでしょう、私には少しむつかしくなりましたが――」
頭の良いお品も、すっかり兜を脱いで、間もなく帰って来た平次に報告しました。
「それは面白い、お品さん、大手柄だ。その花籤が当りがなかったという事を聞いてくれたんで、俺は何もかも判ったような気がする」
平次の話はあまりに予想外でしたが、その喜び勇む色に掛引があろうとも思われません。
「親分、それは本当でしょうか」
お品の美しい眼は、少し臆病にまたたきます。
「あの富籤は大騙りなんだよ。実は今まで俺はそれを見張っていたんだが、どんな手品を使ったか、どうしても判らなかったんだ。お品さん、お前のお蔭で解ったようなものだ。お寺を一つ潰すのは気の毒だが、今までも幾十遍となくやって来たことだし、放っておくとこれからもやるだろう。何万という人を盲目にして、太い奴らだ。勘弁しておくわけには行くめえ」
「えッ」
千両の富籤が騙り? そんな事があるでしょうか、お品はあまりの事に二の句がつげません。