Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.597 caratteri · 289 schermate
みんな私の馬鹿がしたことでございます」
身も浮くばかりに泣き沈むお霜を、平次も持て余して眺めるばかりでした。
「霜や、霜や、お前は、お前は」
二畳から転げるようにお君。
「あ、御新造様、面目次第もございません」
*
ガラッ八が勇太郎をつれて帰ったのは、それから一刻も後のことでした。文七は逃亡して行方知れず。
間もなく、石井平四郎は金座役人を止して、子供三人の良い父になり、自殺したお春の家族には、存分な手当をしてやりました。
お霜は暇を取って、どこから捜し出したか、文七と一緒に西国巡礼に出かけ、とうとうこれほどの大事件にも、平次は人を縛らずにしまったのです。この事件ばかりは、ガラッ八も絵解きをして貰う世話がありませんが、平次は餌を獲り損ねた鷹のような自尊心で、抜け荷の一味を縛った大手柄を人に褒められるのをひどく嫌っておりました。