Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.597 caratteri · 289 schermate
五
――相惚れの仲人実は廻し者――ってね、それから俺が乗出して口をきくのさ」
平次はそんな事を、面白そうにまくし立てるのです。
「だって無理だよ、親分、ああ見えても武家の娘だ」
「武家の娘が何だい、――それともお琴さんが二本差しているとでも言うのかい」
「弱ったなア」
「弱ることなんかあるものか、――どうせ年寄りは早寝だろう」
「そりゃ、宵には奥へ引込むが」
「それから手前へ晩酌が出るだろう、――酔った勢いで、何とかならないものかね」
「あれでも武家の娘だ。綺麗なだけで大した利口じゃあるまいと思ったが、どうしてどうして」
「手前より利口だと解ったのかい、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、こいつは大笑いだ」
何が面白いのか、カラカラと笑う平次。その羽目を外した調子を、ガラッ八はムッとした心持で見詰めるのでした。
五
それから三日の間に、兇賊は三ヶ所を荒らし廻りました。質屋と、呉服屋と、女隠居と、――中でも末広町の女隠居は、あんまり金を深くしまい込んで、さすがの曲者も捜し兼ねたものか、叩き起して刃物で脅かし、落しの中の石畳の下にあった、百二十両の小判のありかを言わせてしまいました。