Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
四
人にまかせるような主人ではございません。ゆうべはお嬢さんが雨戸と窓を締めるのを確かに見届けていなすったそうです」
「フーム」
平次は空耳を聴きながら、自分の手で戸を一枚一枚繰って見たり桟をおろしたり、心張りや掛金をかけてみたりしました。
その中でも平次を驚かしたのは、廊下からの入口の障子二枚に、いちいち桟のあったことです。
「こいつは大名屋敷の女部屋にあるという話は聴いたが、下々でこんな仕掛けを見たのは初めてだよ。この桟をおろしておくと、外からは障子を破りでもしなければ、まず開ける工夫はあるまいな」
「するとやはり不動様の仕業でしょうか、親分」
番頭の孫六はキナ臭い顔をするのでした。
「馬鹿なことを言え」
「でも――」
「中から締めきった部屋へ、どうして下手人が入ったか不思議だというんだろう」
「そうですよ」
「窓から入ったのさ、教えてやろう。――その丸窓だ」
「隙間からもぐって入ったんで?」
こんどはガラッ八の方が仰天しました。
「風じゃあるめえし、――主人の重三郎に開けさせて入ったのさ」
「誰ですその野郎は?」
ガラッ八はキッとなりました。その辺にマゴマゴしていたら、いきなり十手を振りかぶって飛びかかるつもりだったでしょう。