Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
「…………」
「曲者は孫六と土蔵の前で顔を合せると、重い金箱を投げ捨てて脇差を孫六の手から奪り、あっと言う間にその胸を突き、裏口から孫三郎が飛び出すのを見ると、あわててもとの土蔵の中へ入った――あんまり近いので、曲者が隠れたのが土蔵とは誰も気がつかなかったのだよ」
「あっ、なるほど」
「孫六は脇差で突かれながらも、曲者を庇った。孫六が息を引取って、大勢の人が土蔵の前へ集まると、曲者はそっと土蔵から滑り出してその中に紛れ込んだ、――それに相違あるまい。な、お才さん」
「…………」
半次郎の許嫁のお才は、平次に指さされると、そのままヘタヘタと大地に崩折れたのです。
*
お才は挙げられましたが、お調べ中頓死。半次郎はすっかり改心して真人間に返り、その心持を実行に移すために死んだ孫六の倅孫三郎に、妹のお梅を娶合せて、翁屋の家督をゆずり、自分は蔭ながら翁屋の家業回復につとめました。
一件落着の後、
「親分、お才はなんだって土蔵から金を盗み出す気になったんでしょう」
八五郎は相変らず平次に説明をせがみます。
「あの女は利口すぎたが、生れつき嫉妬がひどかった。半次郎とお梅の言い争いを聴いて、つくづく半次郎を夢中にさせる相手の女が憎くなった。