Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
六
六
八五郎はそのまま神田へ帰って来ました。下手人を挙げる心算のが、源吉の手柄の引立役になって指をくわえて引下がったわけです。
「どうした八、元気がないじゃないか」
平次は軽い調子でした。
「どうにも手の付けようがありませんよ。下手人は金次郎でなきゃ松蔵だが、あっしの勘じゃ、どうも二人とも下手人らしくねエ」
「勘や見当で下手人を決められてたまるものか。――それより、主人の寅五郎が殺される前に、牝犬が一匹死んだはずだ。それはどうしたんだ」
平次はさすがに急所を衝きます。
「殺されたのか死んだのかわかりませんが、二日前の朝、手飼いの牝犬が、お勝手口でコロリと死んでいたそうですよ。――前の晩まで、恐ろしく元気だったのが――」
「前の晩まで元気な犬が、卒中や驚風でコロリと死ぬものか。そいつはマチンを食わされたに決っているようなものだ。前の日変な奴が来なかったか、聴かなかったのか」
「いいえ」
「まあいいやな。犬を二日前に殺す奴は、よっぽど智恵が廻るはずだ。お前をやったのが間違いさ」
「親分」
「急に果たし眼になったって追っ付かないよ。下手人は外から入ったに決ってはいるんだ。