Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate

Aozora Bunko

顔の古い御用聞――元町の仙太も、お由良は投身なんかする女ではないと睨んで、誰彼の差別なく引っ括りそうな剣幕でしたが、関係者があまり多かったので、どこから手を着けていいか判らず、さすが持て余し気味で、子分や野次馬を叱り飛ばしております。

「お、銭形の」

平次はそこへやって来ました。

「元町の親分、やはり殺しという見当かい」

「身を投げるようなお由良じゃないよ。男という男はみんな寄ってたかってチヤホヤしてくれるんだ。この世の中が面白くてたまらない女だったよ」

「なるほどね」

さすがに仙太は老巧でした。

「死骸を見てくれるかい」

「そいつは眼の毒だが」

そんなことを言う平次を、仙太はお関の家へ案内してくれました。

お茶の水の崖に、後ろ半分乗出したようなお関の家の、往来から完全に隠された裏の空地に、お由良の死骸は筵を被せられてあります。

「フーム」

筵を剥いで一と眼――平次は唸りました。抜群に優れたのは才智で、さして美しくはないと思ったお由良ですが、一度「死」によって浄化されると、それは思いも寄らぬ美しい変貌を遂げているのです。

「切った傷は一つもないよ――突き落されるまで、黙っているお由良じゃあるまいから、よっぽど力のある奴が、橋の上から足でもさらって、一と思いに投り込んだんだろう。