Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
四十近くなるまで、女房も持たずに、ガミガミ言われながら働くのは、いかな金次郎でも容易の辛抱じゃあるまいよ」
「それから」
「百姓の松蔵というのが、常雇の作男で、納屋に寝泊りして働いているが、何でも少しばかりの借金の抵当に祖先伝来の田地を寅旦那に捲上げられ、娘のお美代を売っても追っ付かないから、自分は寅旦那のところへ一生奉公する心算で、黙って働いているんだそうだ。こいつは仏様のような男で、何の苦労もないように見えるが、腹の中ではうんと怨んでいることだろうよ」
「それから」
八五郎はなおも根掘りします。
「松蔵の倅の松太郎は十九か二十歳で家を飛出し、やくざな仲間に入っていたが近ごろは根岸で大工の真似をして、どうやら堅気に暮しているそうだ。そいつも手を廻して調べあげたが、その晩江の島詣りの約束で、子刻(十二時)過ぎに根岸の棟梁の家を出て寅刻(四時)過ぎには品川で多勢の仲間と落合い、何にも知らずに江の島から鎌倉へ遊び廻っている。根岸から品川まで真っすぐに行っても四里以上あるから、二た刻で辿りつくのは一杯一杯、人間の足で目白台へ廻れるはずはない」
「…………」
「松太郎の妹のお美代は、振袖新造で籠の鳥さ」