Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
それを五月蠅がって、一度はっきり断ったそうで、幾松はそれっきり柳屋へ来ませんが、その代り気が少し変になったとかで、とうとう海老床も止したと聞きました」
「それっきりか」
「ヘエー」
金五郎は不安と恐怖にさいなまれている様子で、ゆうべお由良を跟けていた者にも気が付かず、それ以上は何を訊いても要領を得ません。
もう一人、お由良をつけ廻した大工の若吉は、四五日前から佐倉の普請へ行って留守。
「お由良の講中で残るのは、八、お前ばかりだぜ」
「ヘエー」
「ヘエーじゃないよ、昨夜どこへ行ったんだ。真っすぐに白状しな」
「驚いたなどうも。――親分のところで碁を打ってたじゃありませんか」
「あ、そうか、それで安心したよ。お前はたしかに下手人じゃねエ」
「冗談じゃありません」
八五郎まことにさんざんです。
「だが、外の男は、こっちから押し掛けて行って、後腐れのないように断ったお由良が、八五郎だけは懐に突っ張っている十手の手前もあるから、今日半日神妙に付き合ってよ、天神様の藤を眺めながらお前に止めを刺そうという段取りだったのさ。台詞はこうだ――八五郎さんとは夫婦約束をした覚えはないから、これから逢っても口もきかないように――とな」