Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate

Aozora Bunko

お関が川へ捨てた酒の中には、石見銀山といったような毒が入っていたに違いない、――倅の幾松の気が変になったのは、お由良のせいだから、昨夜ヌケヌケと縁切り話に来たお由良に、毒を盛る気になったのも無理はないよ」

元町の仙太は得々として言うのです。

「ゆうべお由良が来ると解って、毒を用意したのかな」

「さア、そこまでは判らないが――」

平次の投げた疑問の重大さを、元町の仙太は消化しきれない様子です。

「お由良の肩の斑点を、俺は撲った傷だと思うよ――毒で死んだのなら、口の中がどうかなっているはずだし、胸のあたりにも斑点が出るはずだ」

平次はつづけて疑問を投げました。

「そんなこともあるだろうよ。だが銭形の、お関は白状しているんだぜ」

「えっ」

「お由良は昨夜亥時(十時)過ぎに、お関母子のところへ来て、あんまりひどいことを言うから、腹を据え兼ねて毒の入っている酒を呑ませたというんだ」

「待ってくれ元町の、そいつは大変な番狂わせだが、俺が考えていた筋道とはまるっきり違って来る。――お関母子に逢わせてくれないか」

「いいとも」

平次は仙太と一緒に、その足で番所まで伸しました。

お関と幾松は厳重に縛られて、口書きを取って奉行所に送られるばかりになっていましたが、銭形平次はその縄を解かせて、さて問い進むのです。