Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.139 caratteri · 233 schermate
「さア来たぞ。今晩あたりはその大変が降りそうな空模様だと思ったよ」
平次はそれを期待していたのでしょう。
「昨日と異って敵に覚られずに見事に後をつけましたぜ。相手が浅草から真っ直ぐに巣へ行ったんだから間違いはないでしょう」
「その巣はどこだ」
「本所相生町の裏長屋で」
「それから」
「一日頑張ったが、それっきり出て来ませんよ。あの風体だから、見落すはずはないんだが――」
「お前と同じことだ、姿を変えて出たんだろう」
「あっしもそれに気が付いて、いきなり飛込みましたよ。すると、大時代の婆アが一人、念仏を称えながら商売物の姫糊を拵えているじゃありませんか」
「それからどうした」
「さんざん脅かした末、とうとう口を割りましたよ。あの曲者というのは親分、驚いちゃいけませんよ」
「誰が驚くものか。――二千五百石の大旗本、駒形にお屋敷を持っていま長崎奉行をしていらっしゃる、久野将監様の家来、先ごろ殺された用人進藤市太郎の倅勝之助という男だろう」
「どうしてそれを親分」
ガラッ八の驚きようは見事でした。
「お前が三十里も歩くあいだ、俺はジッとしているはずはないじゃないか。あのお菊という娘を脅かしたり、すかしたりこれだけのことを言わせるのに二日かかったよ」