Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.139 caratteri · 233 schermate
七
「さア」
「三日の夜か、四日の朝だ。雛を片付けながらの思案だから、――俺なら雛箪笥へ入れる」
「なるほどね」
「来い八」
二人はそっと倉の中に入りました。昨日仕舞い込んだ雛の道具の中から、高蒔絵の可愛らしい雛箪笥を見付けて、念のために振ってみると、中でカラカラと鍵が鳴っているではありませんか。
「八、この通りだ。――俺はこの鍵で少し細工をしてみる。お前はこの倉の中で大きな声を出して人を集めてくれ。お万殺しの証拠が見付かったとか、何とか言やあいい。家中の者が来たら、その唐櫃を落した仕掛けの綱を見せて、馬鹿なことでも喋舌っていてくれ」
「馬鹿なことですか、親分」
八五郎は少し不服そうでした。
七
その日、平次は雛箪笥の中から見付けた鍵を、何にも言わずに手代の栄吉に渡して帰りました。
それから五日目岡崎屋の親類会議が開かれ、先代安兵衛の遺言状も何にもなかったために、勘当された若旦那の安之助は、やはり潮来から帰れないことになり、岡崎屋の家督は娘のお琴に婿を取って継がせることにし、半九郎はそのまま支配人として留まることに決定しかけた時でした。
「しばらく待っておくんなさい」