Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.139 caratteri · 233 schermate
当人はあっしの身替りになって寝ていたのと、今度の捕物にもお役に立たなかったのばかり口惜しがっております。――それから、これはそっとお耳に入れておきますが、悪者を挙げた手柄は、最初に目星をつけた八五郎のものでございます。お奉行様によろしく願い上げます」
「よしよし判っている」
笹野新三郎は、平次の子分思いをよく知っていたのでした。
*
これは後に判ったことですが、曲者の一味は平次の態度や動きから、落書の暗号を覚えられたと気が付いて、あの日谷中の見徳庵におびき寄せ、予て八方に仕掛けた火薬に、平次が庵室に入るのを見ると、線香の口火を点じたのでした。
八五郎がひどい火傷で動けないのを、平次の怪我と勘違いし、ぬけぬけと悪事をつづけたのは、やはり免れない天罰だったのでしょう。
書き落しましたが、曲者が寺と法要のある家を狙ったのは、焔硝に仕掛けた線香の口火の匂いを誤魔化すためで、たまたま切支丹が疑われたのを、ちょうどいいことに利用したのです。
平次は見徳庵の火薬爆発の前に嗅いだ線香の匂いを思い出して一切の謎を解き、最後の晩に三つの寺を張って線香を持った人間を縛らせたのは、まことに理詰めな捕物でした。