Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate

Aozora Bunko

【第二回】

一

「そう言ったものでもあるまいよ。俺は丁度手を抜けない仕事に取掛って居るし、その巴屋の女殺しを、お前一人で片付けて見る気は無いか」「あっし一人で?」

「時々相談に来るがいい。知恵の方はフンダンに用意してある」

「やってみましょう。あのお神さんもそう言いましたが、お萩は金のかかって居る身体だから、このままじゃ私がやり切れない。どんな事をしても、下手人を挙げて、その目の前で、私に言うだけの文句を言わせて下さい――ってね、金の怨みは恐ろしいじゃありませんか」

「兎も角、やってみるがいい。お前の手柄には、丁度いい塩梅だ」

こうして平次は、此事件を最初の出発点から、八五郎に任せてみる気になったのです。

【第二回】

一

「ま、八五郎親分」

米沢町へ戻ると、巴屋のお茶汲の中でも、一番の年上で、鉄火で勝気で、押が強くて口が悪いと言われているお半が、押っ冠せるように迎えるのです。

「どうしたえ、今日は店へ行かないのか」

八五郎はさり気なく応じました。

「この騒ぎの中でお茶なんか呑む客を相手にして居られるものですか、そうでなくてさえいい加減仏様臭くなって居るのに」

この女は物の遠慮をしないところが、皆んなの人気を集めて居ると信じているのでしょう。