Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate

Aozora Bunko

「すると、石灯籠を転がして、奇月に留めを刺したのも才六で?」

「いや違う、才六が二階から庭へ下りたのは、二階の人達は酔っ払って騒いで居るから気がつかなかったのだ、――庭へ落ちた奇月を、丁度庭に出て見付けたのが、先に岩三郎を殺した人間だ、お滝と新吉を救うためには、奇月か岩太郎を殺す外は無いと思い込んで居るから、二階から奇月が転げ落ちて眼を回したのを見ると、ムラムラと憎くなった、――で、沓脱のところから石灯籠の側まで引摺って行き、その上へ一と思いに石灯籠を転がしてしまった――二階の人達は、その音を聞いたのだよ」

「ひどい事をしますね、誰です、それは?」

「わかるじゃ無いか、岩三郎を刺した時、自分で藁火を拵えて、火事だ火事だと怒鳴った奴、――奇月に石灯籠を背負わせて大きな声で騒ぎ出した奴――新吉を我が子のように可愛がってる奴」

「女だ」

「新吉の乳母だった女、主人岩太郎は、今から十年前、先の主人――新吉の父親を殺して、出雲屋の身上を横領したと思い込んでいる女、――新吉を護るために、それから十年もの長い間、歯を喰いしばって、出雲屋に奉公して居た女」

「下女のお角だ、何んだってあの女を挙げなかったんです、親分」