Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate
「成程ね」
「それから二た月経って、ある日の朝、締め切った門の中へ、旅の修業者――と言っても、見る影もなく年を取った、男の乞食巡礼の死骸が投り込んであったそうですよ」
「殺されていたのか、野垂れ死をした人間か、それとも――」
「間違いもなく首を縊って、――それも検死の様子では、人に絞められたのでは無くて、自分で首を縊った年寄の巡礼だったんです」
「どうしてそれがわかったんだ」
「喉仏はこわれて居たし、縄の跡は斜に掛って居たんですって、――多分何処か技振りの良い松の木にブラ下って居るのを、誰かがおろして来て、村越の屋敷に投り込んだに違い無いって、これは百兵衛が言うんです」
「その死骸は誰だったんだ?」
「誰も知りゃしません、六十になる年寄の男巡礼なんて、誰も知りゃしませんよ。――兎も角、一と月ほど前から青山のあたりへ来て、ブラブラして居たそうですが、二度ほど村越の屋敷へ来て、表から裏から、念入に覗いて見たりして居たというんじゃありませんか」
「フーム」
「何んか、わけがありそうですね」
「死骸は確かに、誰かが持って来て、投り込んだものに違いあるまいな」
「嫌がらせですよ、首を縊った死骸が、ノコノコ入って来るわけはありません。