Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate
――勇太郎が床を敷いて居たし、寝巻の上に半纏を引っかけて居たのはその為だ」
「へェ、恐ろしい娘で――」
「主人峰右衛門を脅かし続けて来たが、とうとう我慢が出来なくなり、父親の十三年忌の日か何んかを選んで、いよいよ今夜峰右衛門を殺そうと企らんだが、万一の未練で、疑いを喜八郎に向けさせようとしたのは良くなかった――が、死に度くない人間の心持というものは、ハタで考えたような呑気なものじゃ無からう」
「へェ」
「喜八郎の代りに俺が出て来たのと、お前に女ということを見破られて、宗之助のお道も諦めてしまい、せめて罪を一人で背負って死ぬ気になったのだろう、――考えて見ると可哀相な話さ、宗之助のお道の言うのが皆んな本当なら、一番悪いのは主人の峰右衛門だ」
「――」
二人は黙々として、銘々のことを考えながら、お濠端の春の景色を眺めるともなく、神田明神下へ引揚げるのです。