Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.082 caratteri · 257 schermate

Aozora Bunko

の上へ此首を載っけて、都々逸の一つ位は歌って上げてもいいヮ、随分人を馬鹿にして居るのね、畜生ッ」

お組の爆発する嬌悳の前に、八五郎はまことに散々です。

「いい、わかったよ、師匠、お前が怪しいと思えば、わざ/\やって来て、こんな事を言いやしない――ところで」

平次は一応撫めて置いて、まだ訊き度いことがあったのです。が、お組もなか/\引込んでは居ません。

「お菊さんが殺された時だって、私は若旦那の金之助さんと一緒に帰り、若旦那を此処へつれて来て――恥を言わなきゃわからないけれど、撚を戻したわけでなく、いよ/\手を切る積りで名残りを惜しむため、若旦那を一と晩此処へ泊めたじゃありませんか、お通夜の帰りの情事で、こんなことは言い度くないけれど、人殺しなんかにされちゃ叶わない」

「それはもういい、が、一つだけ、小三郎が踊り舞台の後ろの楽屋へ、匕首を忘れて来たと言ってるが、それを師匠は見なかったのか」

平次はお組の怒りをやり過して、新しい問いを持出しました。

「見ましたよ、多勢居る前で、帯を締め直すんだとか言って、不気味な匕首を取出し、皆んなに見えるように葛籠の上に置いたようでしたが、それっ切り、元の懐中へしまい込んだのを見ませんでした。