Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

おぬい それご覧な兄さん、だからあたしが止めてるんじゃないか。

半次郎 ゆうべからつくづく考え、俺も堅気にはなりていとは思ったが、こうして呼び出しをかけられては。

おむら まだそれを云ってるのかい。どうでも喧嘩に出て行くのなら、親を殺してから行くがいい。半次郎、家の中へおはいり。

半次郎 ええ。(入ろうとしない)

おむら おはいりというのに。

半次郎 (仕方なく母屋へ入る)

おむら (手紙を懐中に入れ、おぬいに外を気をつけろと囁き、母屋へ入る)

おぬい (鶏を小舎へ追い込む)

日が次第に、この以後昏くなる。唄の声(どこからか聞こえる)ぬしを松戸で、目を柴又き、小岩慕えど、真間ならぬ。

旅の博徒番場の忠太郎(三十歳を越ゆ)人目を忍び、立木隠れに素早く進み、垣の外に立って様子を見ている。

おぬい (鶏を小舎に入れ終り、母屋に入ろうとする)

忠太郎 あ、もし。

おぬい (ちらと見てまたかと驚愕する)

忠太郎 だしぬけなのでびッくりさせたか。勘弁してくれ。お前はおぬいさんだね。

おぬい えッ。

忠太郎 (垣の内へ入り、竈を楯に往来から見えぬように位置し)ゆうべここの門口まで一緒に来た忠太郎という男の事を、兄さんは話さなかったか。