Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まほうにんぎょう

魔法人形/サーカスの怪人

江戸川 乱歩

Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate

Aozora Bunko

どっかへ逃げてしまやあがった。いたずらたぬきにも、こまったものだな。」

男は、ぶつぶついいながら小屋へもどってきましたが、あげぶたは、もとのとおりに閉まっているので、こじき少年が、地下室へおりていったことは、すこしも気づきません。そのまま、いろりのそばに、あぐらをかいて、たばこをふかしはじめました。

こじき少年は、足音をたてないように注意して、地下室の階段をおり、つきあたりの戸のそばに立って、耳をすましました。

すると、戸のむこうから、腹話術師らしい声が聞こえてくるのです。

「笠原さん、おもしろいおみやげを持ってきたぜ。いま、このトランクから出して、見せてやるからな。」

オヤッ! 笠原さんが、いつのまに、こんな山の中へきているのでしょう? 少年はふしぎに思って、板戸のすきまから、中をのぞいてみました。頑丈な板戸ですが、たてつけがわるくて、ほそいすきまができているのです。

のぞいてみると、そこには、じつに異様な光景が、くりひろげられていました。

正面にすわっているのは、やせおとろえた老人でした。しらがまじりのかみの毛は、クシャクシャとみだれ、口ひげも、ほおひげも、のびほうだいにのびて、まるで、ながわずらいの病人のようです。